AIの劇的な進歩は、社会やビジネスの在り方を大きく変えようとしている。もはや、AIが持つ可能性を理解しておかなければ、時代の趨勢を読むことはできないと言っても過言ではない。
単に「AIがブームだから」と浮足立っているだけでは、AIの本質は見えてこない。AIという言葉が市民権を得た今こそ、地に足を付けてAIに真摯に向き合っていく姿勢が求められる。
その重要性をより多くの経営者やビジネスパースンに認識してもらうために、本ブログでは日本を代表する人工知能研究者にAIの現在地や未来像を語ってもらう企画を立ち上げた。
社会や家庭で人と共生するロボットが広く定着してきたら、世の中はどう変わるのであろうか。今から楽しみでならない。だが、これを従来の模倣学習の手法で実現しようとするとハードルが高すぎる。コストが多大となりすぎてしまうからだ。その課題を解決するために新たな模倣学習の手法を提示しているのが、京都大学 大学院情報学研究科助教の長野 匡隼 氏だ。
ロボットが視覚情報をはじめとする人間の五感の情報を取り込み、人の動作を模倣していこうとしている。具体的にはどのような研究なのか、そしてその研究の価値がどこにあるのか、弊社代表の山本が話を伺った。
前編では長野氏がロボット研究を手掛ける原点や目指す世界観などについて聞いた。
後編ではロボットが相互に役割を伝えあう仕組みづくりや日本の未来への提言などについて聞いた。