AIの劇的な進歩は、社会やビジネスの在り方を大きく変えようとしている。もはや、AIが持つ可能性を理解しておかなければ、時代の趨勢を読むことはできないと言っても過言ではない。
単に「AIがブームだから」と浮足立っているだけでは、AIの本質は見えてこない。AIという言葉が市民権を得た今こそ、地に足を付けてAIに真摯に向き合っていく姿勢が求められる。
その重要性をより多くの経営者やビジネスパーソンに認識してもらうために、本ブログでは日本を代表する人工知能研究者にAIの現在地や未来像を語ってもらう企画を立ち上げた。
日本には、「言霊(ことだま)」という独自の概念がある。言葉には不思議な力が宿っており、現実を創り出すと古代から考えられてきた。時代が変わっても、言葉が持つ力は変わらない。それは、現代の心理学でも脳科学の領域でも認められている。
「夢はドラえもんをつくること」と子どもの頃から漠然と思い描いていた夢に向かって、ドラえもんのような人間が持つ感情や心を読み取るロボットづくりの意義を日々解き明かすとともに、仲間と共にその実現に本気でチャレンジしているAI研究者がいる。日本大学 文理学部 情報科学科准教授の大澤 正彦氏だ。その取り組みは、ますます拡大かつ加速している。
前編では、大澤先生の研究領域の概要や研究のアプローチなどを語ってもらった。
後編では、ドラえもんづくりの課題やAI人材育成のキーワードなどを語ってもらった。