AIの劇的な進歩は、社会やビジネスの在り方を大きく変えようとしている。もはや、AIが持つ可能性を理解しておかなければ、時代の趨勢を読むことはできないと言っても過言ではない。
単に「AIがブームだから」と浮足立っているだけでは、AIの本質は見えてこない。AIという言葉が市民権を得た今こそ、地に足を付けてAIに真摯に向き合っていく姿勢が求められる。
その重要性をより多くの経営者やビジネスパーソンに認識してもらうために、本ブログでは日本を代表する人工知能研究者にAIの現在地や未来像を語ってもらう企画を立ち上げた。
デジタル技術の進歩が加速する一方、人間は考える力が低下していると言われている。もっと言えば、社会で起きていることや発信されている情報に何の疑問すら抱かなくなりつつある。
そんな在り方に、問題を提起しているのが武蔵大学 社会学部の准教授・宇田川 敦史氏だ。2025年5月に発売された著書『アルゴリズム・AIを疑う 誰がブラックボックスをつくるのか』(集英社新書)では、メディア・リテラシーをアップデートする重要性を説いている。
その宇田川先生に弊社代表の山本がインタビューを試みた。
前編では、宇田川先生の研究テーマやアルゴリズムの実際などについて語ってもらった。
後編では、アルゴリズムとブラックボックス、アルゴリズムのメディア・リテラシーなどについて語ってもらった。